失敗ばかりの記憶

彼氏と昨年東北旅行に行った。
青森の有名な奥入瀬渓谷を訪ねたりしてとても楽しかった。
しかし不思議なもので、楽しかった思い出よりも険悪になったことや、忘れ物をしたことなどの「失敗したこと」の方が印象に残っている。

朝起きて朝食会場に行くときに、浴衣ではなくて洋服で行かなければいけなかった。
私の方が先に起きてメイクなどをしていたため、彼が着る洋服を出したりと準備をしていた。
デニムと一緒に合わせた白い革ベルトも一緒に出しておいた。

私が出たばかりの布団の上に置いておいたのだが、その後彼はベルトに気がつかなかった。
食事に行くときは、ウエストに余裕が合った方が良いと考えたのか、ベルトがなくても何とも思わず、部屋に帰ってきて荷物をまとめてチェックアウトしてから、ベルトをしていないことに気がついたようだ。

私は二人分の荷物をまとめるときに、小物や身につける洋服以外の片付けなどをしていたので、彼がベルトをしたかしていないか布団の上をチェックしていなかったのだ。
部屋を出るときに忘れ物はないのか見回したつもりだったが、白いベルトが白いシーツに同化し、気がつかなかった。

バスが発車したあとにベルトが無いと言いだしたので「布団の上に一緒に出しておいたよ」と言ったが、それから彼は不機嫌だった。
私としては洋服などを用意しておいたのだから、ベルトを着け忘れたことをこちらのせいにされても困る!と思う。

でも彼の不機嫌は午前中続いた。
料理もおいしかったし、景色もすばらしかったのに、こんなどうでも良いエピソードの方が印象に残ってしまう。

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